百済の里 正倉院

  • 2013/05/22(水) 01:38:30

旧南郷村の「百済の里」事業は百済の館にとどまらずに、正倉院のレプリカを作るところまで行った。神門神社に伝わる銅鏡と同じ鋳型のものが正倉院にある、という点だけでその鏡の収蔵庫である正倉院のレプリカを作ってしまう、というほとんど牽強付会。総工費17億円は人口たかだか2000人の村にしては過分な投資。

これは本物の正倉院。ウィキペディアより。
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時の南郷村長 田原正人氏のあくなき執念により17億円の巨費を投じて「西の正倉院」が完成したのは1996年。完成に漕ぎつけるまでの艱難辛苦を現地案内所の方が懇切に解説してくれた。同じ話がネット上にあちこち散らばっているが、元は田原氏の苦労話、自慢話に由来するものと思われる。コチラを参照
田原氏の話はなかなか面白い。

まず、その大きさには驚く。奈良にある本物は写真でお馴染みだが、実物を見たことがなく、大きさの感覚はなかったので、ホーッ、こんなにデカイのかと感心する。写真ではスケール感がない。これがコンクリートの建物なら珍しくもないが、純木造だと知っていると驚異だ。近年建てられたものとはいえ、建物に興味のある人には見過せない建築である。本物は宮内庁の管理下で近寄れないが、ここならさわり放題である。
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周囲の緑が美しい。20年の歳月で植栽が落ち着いている。
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高床式だから床下は広い空間で2m以上ある。この柱は上の建物を載せているだけで、上まで貫通しているわけではない。
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この柱を束柱といい、木曽ヒノキ材で直径60cm・長さ250cmで40本あるという。正確な価格を忘れたがこれ1本だけでも400万円くらいするとか!!! とんでもない太っ腹である。私が村長ならここは杉でいいや、と妥協するところ。やはり田原村長はただものではない。建物全体の木材だけで5億円。

束石も古式にのっとっている。大宰府都府楼跡の列石を思い出す。
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20年のうちにいい具合に風化して材が黒ずんでいる。全く塗装はしていないとか。時代が経過すれば本物のように真っ黒になるだろう。
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予備の束柱が展示してある。外の柱とちがい新品同様にキレイ。
いわば400万円が転がっているのであるが、このお宝をドロボーするのはかなりの体力がいる。
正倉院
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表面にヤリガンナの削りあとが見られる。電動プレーナーではないよ。
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と思っていたら、しっかりヤリガンナの展示があった。
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館内の様子。ここは建物を鑑賞すべきところで、展示物には驚くようなものはない・・・少なくとも考古学素人には・・・
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珍しいのがこのホコの大群。実用上のものではなく奉納用のものだと思われる。神門神社に奉納されていたもの。1000本以上あるという。小さいものは彫刻刀くらいから大きなものは1mくらいのものまで。
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展示物
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三十六歌仙図はよくある奉納品。江戸時代初期のものとか。神社の拝殿にあったにしてはかなりよく保存されている。
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放水銃。
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この記事に対するコメント

バブルは凄かった!

去年百済の里に取材で行ったけれど、プロの私でもこんなに丁寧に写真は撮りませんでしたよ。トトロのとなりさんをこんなにも駆り立てる物は何でしょうか?
読んで、聞いて、撮影して、奥方の機嫌を気にして、帰って、写真を選んで、ストーリーを作って、テキストをつくる。
私にはギャラが無いと無理だぁ〜。

  • 投稿者: -
  • URL
  • 2013/05/24(金) 00:16:37
  • [編集]

行ってみたい

この夏に予定している三方岳登山の際に寄ってみようと思います。
首長さんや地域の思い入れを感じ取ってみたいです。行ってみないとわからないでしょう・・。

ミワ君へ

ブログは日記だからノーギャラは当たり前。私の場合、旅の備忘録です。ブログを書く以前の旅はほとんど記憶が飛んでますが、ブログに書いた件は決して忘れません。さらに公開する以上はあまりデタラメを書くわけにも行かず、調べることが多いので勉強になり、味わい倍増。一挙両得です。さらに、拙いブログではありますが、いろんな検索ワードで毎日多数のアクセスがありますので、できうればお役に立てる情報を盛り込めるように心がけたいと思っています。

じなしさんへ

三方岳とは存じませんが・・・椎葉の方らしいですね。国道388で行くのなら途中に南郷がありますね。山奥の寒村には過ぎた立派な建物ですから是非見てやって下さい。もし時間が許すなら、案内所の老人の解説を聞くと味わいが深まります。しかし、話がながーーいんですよね。

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